久しぶりの投稿です。
しばらく放置していた仮想マシンの WIndows10 を Windows11 にアップグレードしてみました。
TinnkPad T14 は TPM2.0 に対応しているので物理マシンなら普通に Windows の更新となりますが、仮想マシンなので少し工夫が必要です。

上のサイトでは Chipset に 440FX を選択していますが、Q35 で問題なくアップグレードできました。
Firmware は もともと UEFI x86_64: /usr/share/OVMF/OVMF_CODE.fd を使っていなので変更無しでしたが、SeaBIOS な環境だと virsh とかで変更する必要があります。
BIOS の変更
UEFI の初期設定で TPM2.0 が ON になっていると思います。
最初はパススルーで TPM を有効にしようと試みましたが /dev/tpm0 を認識できず仮想マシンを起動できなかったので、swtpm を使うために swtpm-tools をインストールしてから vTPM を追加してアップグレードを行い、無事に Windows11 となりました。
swtpm のリポジトリ追加
最初に /etc/apt/sources.list に次の行を追加します。
Ubuntu 20.04 の場合なので、20.10 以降の場合は読み替えて下さい。
deb [trusted=yes] http://ppa.launchpad.net/stefanberger/swtpm-focal/ubuntu focal main
続いてお約束の apt update を実行します。
swtpm-tools のインストール
次のコマンドでインストールします。
sudo apt -y install swtpm-tools
仮想マシンへ TPM を追加
仮想マシンマネージャーを起動して、対象の仮想 Windows PC に新しい仮想ハードウェアを追加します。

仮想マシンの起動とアップグレード
あとは普通に仮想マシンを起動してアップグレードするだけとなります。
Windows の更新を待ってもいいですが、WIndows11 インストールアシスタントをダウンロード、実行することで、直ぐにアップグレードを開始できます。
ついでに、同じページからWindows 11 ディスク イメージ (ISO)をダウンロードしておけば何かと便利かも。
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